人生の勝算 先天的な才能だけではなく努力を大切にする
「私には才能がない。」
私の人生最初の挫折は小学校3年生のとき。
当時、ピアノの英才教育を受けていた私は毎日最低3時間のピアノの練習に加え、
リトミック、そして聴音のレッスンと
小学生ながらになんだかいつも追いつめられていました。
毎週土曜日に行く音楽教室のクラスではいつも最下位クラス。
同じ教室に通う子は有名なコンクールに出てたりして
自分に音楽の才能なんて無いんだ。
こんなこと時間の無駄だ。
早く辞めたい。
その思いが歳を増すごとに膨らみ小6で爆発。
ピアノからの撤退。
上の下くらいの成績を維持する普通の中学生となっていきます。
「人生の勝算」
去年くらいから話題の本ですが、
こういう前髪の男性がどうも苦手で、なかなか手を出していませんでした。
ゴールデンボンバーの鬼龍院みたい。そんな印象。。
でも、この本を読んで才能と努力について考えさせられたので考察を書きます。
- 努力が報われるようにする仕組みをつくる
生まれた境遇や人種などの、自分ではどうにもならないハードルを、熱量や努力次第で超えられる仕組みを作りたい。後天的な自分の力で、どこまでも高みに行けるサービスを作りたい。
この本が一貫して伝えたいことはココ。
インターネットの素晴らしいところは、
個人が自分の身一つで勝負出来る場所を作れるとこかもしれません。
今までならばどこかの組織に入ることで、自分の価値を評価してもらうしか無かった。
でも、その組織に入ることすら出来ないと存在自体がないものになってしまう。
組織に入るのは先天的な才能がないと無理な場合もあるし、
仮に組織に入れても様々な「大人の事情」で過小評価されてしまい、
存在自体が発見されない。
ただ、インターネットという場所には誰でも入場可能で、
そこで発信し続ければ、存在が認知されるし、努力次第では対価もでる。
- 努力を支えるコミュニティーが才能を超す
一人の天才が輝く世の中から、
一人の凡人の努力を支えるコミュニティーが世の中を動かす時代になるかもしれない。
カリスマ的天才は世の中に必要なんです。
でも、天才を前に屈していた凡人でも、
努力し、仲間を獲得しながら、一人の天才とも対等に戦える時代が来るかもしれない。
そうすれば、努力が実る成功例が多くなれば、
才能が無いことを嘆く人にも光がさしていくのかな。
- ビジョン無きところにビジネスは誕生しない。
この本を読んで思うのは、作者である前田氏の一貫した信念が単純にかっこいい。
前田氏は、努力している人間が腐らず、
本当にやりたいことを続けられる世界を作りたい。
こういう強いビジョンが、人を惹き付け、世界を変えるサービスを作るんだ。
こういう世界を作りたい、
こんな社会ならもっといいのに、
そんな思いは私にもあるのに、
なんでなにも出来ないのだろう。
前田氏が投資銀行でNYにいたころ、
私もNYに居たんです。
同じ場所で、同じ時を過ごした同世代なんだけど、
前田氏がばりばり働いていた頃、
私は大好きなセフレに振られて毎日泣いてたんです。(黒歴史)
まぁ、過去のことはしょうがないけど、
自分のビジョンを語れるような素敵な人になれるように毎日過ごそう。