コーヒーが冷めないうちに
コーヒーが好きだ。
小学生のころ職員室に漂うコーヒーの香りが大好きで、
早くコーヒー飲める大人になりたいと願ってた。
小6くらいから朝コーヒーを飲むようになって
それ以降コーヒーを飲まない日ってほぼ無い。
なので、タイトルに惹かれて買ってしまった小説。
「コーヒーが冷めないうちに」
久々にTHE小説って感じの本でした。
過去に戻れる不思議な喫茶店で起こる4つのストーリー。
何かと後悔がある登場人物が過去には戻るけど、
現実に起こる事象は変えることは出来ない条件がある。
過去に戻ることで、何が変わるのか、、、
そんな内容の本です。
本を読んで、高校の聖書の授業でやった
真実と事実の違いを思い出しました。
事実は実際に目に見えて起きている事象。
だけど真実は人それぞれに答えがある。
例えばモナリザの絵は
あんなに左右対称の人間は存在せづ事実とは言いがたいけど、
モナリザがそれほどまで美しいと感じた真実なのだろう。
この話のなかで登場人物たちは過去に戻ったところで
未来に起きる事実は変えられない。
しかし
過去に戻り、そのときにあった真実を知ることで
現在に戻ったときの心の持ちかた、そして未来に対する気持ちが変わっていく。
事象だけがすべてじゃない。
人それぞれの中にある真実が人生を作っていく鍵なのかもしれない。
そんなことを感じさせた小説でした。