気持ちを柔らかく、そして常識に捕われない
実は日々過ごす中で、頭を使って考えていることってあんなり無い。
日々、繰り返される日常の中で繰り返しの作業を行っているだけ。
だけど、そんな思考停止状態なのにそれにすら多くの人は気がついてない。
最近、仕事でクリティカルシンキングみたいな研修とかに行くんだけど、
そういう研修をうけてると、本当に普段自分何にも頭使ってないなーって思った。
この本、「頭が良くなる思考術」タイトル通り、頭が良くなった感じはしないし
会社でやっている所謂問題解決のクリティカルシンキングとは全く別だったんだけど、
「考える」ってなにかというもっともっと大きなテーマが書かれていて、
人生の大切なことに気がつかせられる本でした。
内容
「考える」という言葉はよく使うが、「考える」にも色々な面がある。そして、考える作法を学ぶことで、人生がより楽しく豊かな物になるということが書かれている。
過去の偉人の哲学者立ちの言葉を用い、考える作法を伝授している。
感想
一人で答えは出せない
本書はあなたが考えるときに実際に役立つ助言をさせていただ
くものである。しかし、わたし独自の考えだけを披露したものではない。古今東
西の多くの古典、啓蒙書、哲学書から示唆された知恵が基礎にある。
誰にしても自分一人で正確に考えることなどできない。だから、互いに話しあ
い、本を読み、試行錯誤しつつベターな考え方、手段、生き方を模索していくの
である。本書はその一助となるだろう。そして、本書を読んだあなたは自分の
考え方が以前よりクリアになっていることにはっきりと気づくだろう。
本書の冒頭にこんな文があります。
生きていく上で、1人で考えても答えは出ない。
だからこそ身近にいる人と話すのはもちろん、
古今東西の偉人達に意見を聞くために本を読む必要がある。
そして過去にいた偉人の意見は本でしか学べない。読書は偉大なりですな。
人生を楽しく生きる為に
この本で一番好きな箇所です。
...一枚の紙を飛ばすことは不可能だ。しかし、一枚の紙を何度か折り、
紙飛行機の形にすると、それは屋根を越えて高く飛んでいくようになる。
...よく考えれば、多くの物が形を変えたことで不可能を可能にしている。
とすれば、人間はどうなのだろう。
物理的に人間の形は変わらないけど、考え方や気持ちは自分次第で実は変えられる。
不可能だと思ってしまうのも、可能だと思ってしまうように考えを変えることだって
本当はできる。その為に自分の気持ちを柔軟に、いつでも変化できるようにしていくことってとても重要なんだと思う。
常識を超えていく
出世という言葉は地位や役職の昇進の意味で使われることがふつうだが、元来の意味は世間を出るということである。
要するに、本当に自分の考えたことを実現するというのは、
世の中の既成概念を破いてくことなんだと思う。
会社で決められたルールを正しくやり、
ちょっと周りより効率よくやって成果を出してもそれは本当に考えている訳ではない。
考えて考えて世の中にあるルールをさらに良くしていくそんなことが出来たら良いな。
まとめ
この本には色々な素敵な言葉がいっぱい乗っていました。
大きく別けて、考える為にに必要なことは2つなのではないかと思います。
一つは気持ちを常に柔軟に持つこと、もう一つは常識を疑うこと。
思考停止は老化現象の第一歩なので、この2つを肝に命じて
日々生活していこうと思います。