LIFE REPORT

学んだこと、感じたことを綴っていきます。

ゲティ家の身代金

ゲティ家の身代金」を観てきました。

予告編を観て、これ面白そう!って思って観に行ったんだけど、

結構思っていた話と違ってショッキングなシーンも多かったです。

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英語のタイトルは「all the money in the world」

まさに、お金に人生を振り回されてしまった家族の話です。

 

 

あらすじ

“世界中のすべての金を手にした”といわれる大富豪ゲティ。孫ポールが誘拐され1700万ドルという破格の身代金を要求されたゲティは、支払いを断固拒否。彼は大富豪であると同時に稀代の守銭奴だったのだ。離婚によりゲティ家を離れていたポールの母ゲイルに支払いは不可能。息子を救い出すため、ゲイルは事あるごとに脅迫してくる犯人だけでなく、断固として支払いを拒否する【世界一の大富豪】とも戦うことになる。警察に狂言誘拐を疑われ、マスコミに追い回され、疲弊していくゲイル。一方、一向に身代金が払われる様子がないことに犯人は痺れを切らし、ポールの身に危険が迫っていた・・・。 (http://getty-ransom.jp/

 感想

お金が人を狂わせる

大富豪のゲティはは何故身代金を払わなかったのか。

孫の身代金には一銭も払わないと言い張り、しかし美術品は買いあさる。

そんな姿を観ると、単なるケチという言葉だけでは片付けられない気がしました。

ゲティが劇中でいったこんな言葉がとても印象的でした。

私の金にまとわりつく 寄生虫どもめ

きっと、ゲティは大金持ちで在るが故に、

周りの人間も人として扱わず、大金持ちとしてしてしか扱われなかった。

ゲティの周りにはきっとたくさんの人がいたけれど、

それはみんなお金でつながっていた関係。

ゲティはそれに気がついていたし、だから周りの人間や家族ですら

寄生虫と表現するまでになっていたのだろう。

そして、ゲティは「物はそこに在るだけで美しい」といい

決して裏切らない「物」に自分の孫よりも優先してお金を使っていたのだろう。

 

ミニマリストとしての考え方

ゲティはミニマリストとは真逆であるが、

ゲティからミニマリストが本当に求めている物が逆説的に分かる気がした。

物という裏切らない物に安心感を抱き、

世界中から美術品を買いあさっているゲティだが、

それは人を信じられなくなったこゝろの隙間を埋める作業だったのだろう。

ミニマリストが流行っている背景には、物に依存するのではなく、

自分の信念や人への愛情という

目には見えない精神的な物を大事にする思考なのかもしれない。

たくさんの物を買い、自分の権力を誇示していたのは

自分の本当の意味で誰からも相手にされていないという

自信のなさからくる物だった用に感じた。

 

まとめ

お金が人を滅ぼすというのは良く聞く話だが、ゲティ家は規模が違う。

なんせ世界中の富を集めたような一族なのだ。

しかし、ゲティ家の歴史をみるとあまり一般的に幸福な最後を遂げた人間はいない。

これからの社会はお金の価値もどんどん変わっていくけど、

まだまだお金の力は強い。

お金は生きていく上で必要なツールだけど、

自分の世界の中心がお金になってしまうと、人生は豊にならないような気がした。

正直もっとポップな映画だと思っていたが、

お金との向き合い方や人との関係について考えさせられるそんな映画だった。

 

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