LIFE REPORT

学んだこと、感じたことを綴っていきます。

友達とは何かを考える

中高時代は友達関係についてえらく悩んだこともあった。

 

特に何があった訳でもないんだけど、

学級内ヒエラルキーみたいなものを、意味もなく意識してしまい、

「友達が沢山いてキラキラした学校生活を送らなきゃ!」っていう

謎の強迫観念があって

イマイチそうなれない時にいちいち落ちこんでいたこともあったな。

 

今でこそ別に自分の気の合う人とだけつき合えば良いやとか、

別に一人で良いやって本気で思うけど

このタイトルをみたらなんだか昔のこととか思い出して読んでみた。

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あらすじ

学校では、友達を作ることって素晴らしい、

一生つき合える大切な仲間をたくさん作ろうって教えられるけど、

そんなことよりも実はもっと大切な人間関係構築の作法がある。

それは、気の合わない人間との距離の取り方。

人との距離の取り方を身につけしなやかに人間関係を身につける指南書。

 

感想

友達は素晴らしいはある意味宗教

ホリエモンの「すべての教育は洗脳である」って本を読んだけど、

人間関係においても学校教育は洗脳しているなって思った。

 

okara0421.hatenablog.com

 

「友達を作ることは、人生の財産になる」「友達は素晴らしい」って

学校ではずっと教えられるけど、もちろん友達は素晴らしいけど、

逆に言えばだからこそ、友達が出来ないことで必要以上に悩んでしまったり、

はたまた、友達が少ない人間を馬鹿にする傾向が生まれてしまうのではないか。

 結局学校で「友達は素晴らしい!万歳!」という思想を我々は押し付けられ、

気づかぬうちに洗脳されている。

だからこそ、本来は自分の気の合う相手だけ友達になれば良いものの、

別に好きでもないけど、友達がいないといけないから、

嫌いな人間とも友達関係を築こうとする。

 

嫌いな相手とは距離をとっていい

この本では、友達を無理に作るのではなく、

嫌いな相手とは最適な距離を見極め、お互いを傷て無い用にすることを進めている。

私もこの考え方に大賛成。

学校ではみんなと仲良くしなくてはダメと教えられるけど、

気の合わない相手が世の中にいるのは当たり前のことで、

人のことを嫌いになっちゃ行けない訳ではない。

しかし、そんなときに嫌いだからといって

相手のことを攻撃するようなことをしてはいけない。

最適な距離を見つけ、ある程度のルールを守りお互いを傷つけないことを教えることが

本来大人がすべきことなのであろう。

 

大人がすべきこと

先生は、基本的に自分がわかってもらえなくてもいいくらいの覚悟が必要なのです。本当にやらなくてはいけないのは、生徒たちに自分の熱い思いや教育方針を注入することよりも、自分の教室が一つの社会として最低限のルール性を保持できているようにすることです。

私は学校の先生という生き物が好きではないのはまさに熱い思いを押し付けて

洗脳させようとする種類の奴が多かったから。

そして、洗脳されたフリをしないとお気に入りになれないので、

先生の思想に共感しているフリを常にしていた。

そして、学校の先生というのは、そういう熱い思いが生徒の誤解を生み、

その熱い思想から逸れた生徒がいじめの対象になりうることにも気づいていない。

大人が子供に教えるのは、無理に友達を作りなさいということでなく、

世の中にはたくさんの人がいて、考え方もそれぞれ、

だからこそ、自分に合わない人がいるのは当たり前のこと。

ただ、そんな人と出会ったときに、「嫌いだから攻撃する」のではなく

最低限のルールを守り、

お互いが心地よく過ごせる空間をつくることが大切だ戸いうことだと思う。

まとめ

大人になって読むと、あの時こんなくだらないことで悩んでたなーとか

もはや懐かしい気持ちにもなるけど、

友達関係とかで悩んでいる10代の子にとってこの本は

本当に処方箋になる本だなっと思います。

私も友達はいるし、友達に助けられることは確かに在ります。

でも、無理矢理つくろうとしても、そんな友達はできない。

むしろ、一緒にいて心地いい友達が出来ること自体

すっごくラッキーなことくらいに思えば、

「友達作らなきゃ」という強迫観念に教われることもないのかなっと。

私も中高生の頃にこんな本読みたかったなっと思える本でした。