気がつかないところで洗脳されているということ
ホリエモンの本は分かりやすくて、スラスラ読める。
今までも、本は何冊か読んだことがあるんだけど、
書いている内容がほとんど一緒だったので最近読んでなかった。
でも、この本は今までのニュアンスとか、視点がちょっと違っていた。
タイトルはホリエモンらしく結構強め。
でもホリエモンの言葉はなんだか共感出来るし、実は結構憧れている存在の一人。
【あらすじ】
学校とはそもそも工場で同じモノを同じ基準で作れるようにするための
国家にとって都合の良い人間をつくる機関であり、会社もまたその延長である。
しかし、これからの社会ではそんな人間必要なくなってくる。
自分の好きなことに徹底してはまり、それを仕事にすることで人生は豊かになる!というホリエモンの熱いメッセージ。
【感想】
- 小中学校時代の疑問を思い出した
今でこそランドセルの色は様々みたいだけど、
私が子供の頃は女のコは赤、男のコは黒と決まっていた。
たまにピンクとかもあったけど、それでも女のコの色、男のコの色は決まっていた。
私は赤色は好きじゃなくて、紺色のランドセルをしょっていた。
何方かと言えば男のコらしい色をしょっていたから、
担任はなぜこの色にしたのか、入学式からいきなり聞いてきたことを覚えている。
逆に、なんで嫌いな色のカバンをしょわなきゃ行けないのか、
そう聞き返したけど、納得する答えは無かった。
中学校になるとさらにくだらなかった。
ストレートパーマは良いのにウェーブのパーマは禁止、
茶髪にするのはダメだけど、ハーフの子は髪を黒に染めるという
論理的にどう考えてもおかしい校則があった。
結局日本人は黒髪ストレートだろという、日本人アイデンティティの押しつけなのだ。
性別の区別の意識と日本人アイデンティティを見た目や持ち物から植え付けられた、
学校に対する疑問や怒りを思い出してしまう本です。
- 洗脳とわかっているけど行動できないのはなぜ?
この本の最後の方で、ホリエモンはこう嘆いていました。
多くの人は、すでにアクセルペダルは踏んでいる。
ただ同時に、ブレーキペダルも踏んでしまっていたのだ。
ホリエモンの嘆きは合っていると思う。わたしは結構そういう状態。
自分が学校や社会から洗脳されていることも何となく気づいていて、
何か行動を起こしたい。でも、ブレーキを踏んでいる。
なぜブレーキを踏んでしまうか?
それは、自分が洗脳から自由になれていないというのも一つだし、
洗脳されている人間にも認められたいという欲張りな感情が在るからだと思う。
誰かと違う行動を取った時、
失敗するとレールに乗っている人たちは失敗した人間を馬鹿にする。
それに耐えられる自信や強さがあるのか分からない。
だから怖いのだ。
この本の中でも、アドラー心理学について触れているけど、
アドラー心理学を実践出来る強さが足りないということだ。
この本を読んですぐに振り切った行動が出来る訳では無いけれど、
例えば、自分の興味があることはすぐにやるとか、
行きたい場所にはすぐに行ってみるとか、
そういう小さなアクションを繰り返すうちに、徐々に洗脳から解き放たれて
人生を豊かにすることが出来るかもしれない。
そんなことを思わせてくれる本でした。