LIFE REPORT

学んだこと、感じたことを綴っていきます。

ヒトラーから世界を救った男から人間力を学ぶ

水曜日は映画館のレディースデイなので

昨日は「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」を観てきた。

 

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原作タイトルは「Darknest Hour」

邦画のタイトルは何故わざわざダサい感じにするのかと疑問に思うことも多いけど、

チャーチルの決断がなければ世界のパワーバランスは確実に違っていたのだから、

ヒトラーから世界を救った男」というサブタイトルは納得してしまう。

 

第2次世界大戦時のイギリスを舞台にした映画は好きな作品が多く、

この作品も私は大いに楽しめた。

そして、チャーチルというリーダーから人を動かす力、

人間力みたいなものも学べた気がする。

 

[:あらすじ]

ナチス・ドイツの勢力が拡大していた1940年。優勢のドイツ軍に対する有効な手立てがないまま、数十万に及ぶ英・仏軍が、ダンケルクの海岸まで追い詰められていた。そんな時イギリスの首相に選ばれたのは過去の失敗も多く、嫌われ者のチャーチルだった。政界のながれは、犠牲を最小限に抑えるべくドイツとの融和政策に傾く流れていた。しかし、その流れを振り切り、戦い続ける主張を続けるチャーチルが融和政策か徹底抗戦かで悩み、苦しむ姿を描いている作品。最後の演説のシーンは圧巻。

 

[:感想]

  • 自分の正義を自分の言葉で話す

チャーチルは自分の正義を自分の言葉で常に話していたからこそ、

最も有名なリーダーの一人になれたのだと思う。

人からの受け売りの言葉ではなく、常に自分言葉で話していたからこそ、

彼の言葉は強かったのだと思う。

 

映画の中で、イギリス国王がカナダへの亡命をチャーチルに相談するシーンがある。

その時、チャーチルは「自分が正しいことをすればいい」と言います。

この嘘の無いチャーチルの言葉が、イギリス国王の気持ちを動かし、

就任直後は嫌悪感すら抱いていたチャーチル

応援する一人となったんじゃないかと思う。

 

そして、チャーチル自身もドイツとの和平交渉を求める声が大きい中、

悩み苦しみ、交渉を視野に入れるシーンがある。

その時、あれだけ雄弁で、クリアに喋っていたチャーチル

言葉に詰まるシーンが印象的だった。

自分の気持ちに背いたとき、自分の言葉というものが消えてしまうのかもしれない。

人からの批判がどんなに大きくとも、自分の信念を突き通し、

それを言葉で表現出来たチャーチルだからこそ、

たくさんの人を動かすことが出来たんじゃないかと思う。

 

  • 信じてくれる人がいる

この映画で、チャーチルの奥さんがとってもかっこ良かった。

どこまで、現実に基づいてこの映画を作ったのか分からないけど、

チャーチルの名言を調べるとこんな言葉が出てきたので、

どうやら奥さんのことを溺愛ていたのは本当なんだろう。

私の生涯の業績の中で、もっとも輝かしいことは、

妻を説得して、私との結婚に同意させたことだ。

日曜学校のクラスに、波打つ金髪の美しい少女がいた。

私は一目ぼれだった。いまでもそうだ。

 

映画の中で、チャーチルが融和交渉をすべきかどうか悩んでいる時、

奥さんがこんなことを言っていた。

“You are strong because you are imperfect. You are wise because you have doubts. From this uncertainty the wisest words will come.”
「あなたは完璧じゃないから強いの。疑問を持つから賢いの。その不確かさこそが、最も賢明な言葉が生むのよ。」

実際にこんなことを言ったのか不明だが、

大好きな人がいて、自分のことを信じて励ましてくれる人がいたから、

チャーチルは自分の信念を突き通せたのではないかと思う。

こんなお互いの強さと弱さを補い、支え合える夫婦は素敵だ。

 

  • 愛嬌があることは最大の武器

この映画のチャーチルは常に葉巻を加え、昼間っから酒ばっかり飲んでいる。

秘書には細かいことで声を荒げるし、結構サイテーである。

でも、裏ビースの意味を「くそくらえ」だと知って爆笑してたり、

ラジオ演説の後に国王からお叱りを受けシュンとしている姿、

奥さんにはなんだか頭が上がらない感じはなんだかとても可愛い。

 

愛嬌は彼の武器だったんじゃないかとこの映画を見ていると思う。

ある種子供のように傲慢で、でもなんだか憎めないそんな武器を持っていたからこそ

人気のあるリーダーの一人なんだと思う。

 

[:まとめ]

 今の時代に彼のようなリーダーが必要なのか分からない。

ただ、自分の信念を持ち、それを言葉にする能力、そして

自分のことを無条件に支え、信じてくれる人を持つこと。

ひとから愛される能力を持つこと。こういう力は生きていく上でとても必要だと思う。

 

 映画の中でチャーチルが行った言葉で私が一番好きだったのはこの言葉です。

「戦争で負けた国は立ち上がれるが、ひざまずいた国は再起できない」

なんだかチャーチルの信念を感じれる台詞なきがしました。

正義の形は色々あるので、チャーチルの決断がすべて正かは分からない。

しかし、チャーチルは逃げることを絶対にしなかった。

 

会社にいると、自分が正しいと思って言った提案も

反対意見がでるとすぐに諦めてしまうことが多い。

 

そんな私に映画の最後に出てきた言葉はとても刺さりました。

final, failure is not fatal. It is the courage to continue that counts.
「成功は決定的ではなく、失敗は致命的ではない。大切なのは続ける勇気だ」

 

一時の成功、失敗ではなく、自分の信念を続けることは

人を惹き付け、人を動かし、歴史すら動かしてしまう力なんだと言うことを

チャーチルの人生から学べました。

 

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