LIFE REPORT

学んだこと、感じたことを綴っていきます。

日本を復活させる

私は、ちょうど10年前の今頃アメリカへ単身留学し、

そこから6年ばかりアメリカで生活することになる。

 

だからこそ、ほんの少しだけど日本のことを客観視できると思っている。

そして、日本のプレゼンスを高めたいとか、

日本の閉鎖的な社会をなんとかしたいとか、

そういうのが、働く理由の一つなんです。

 

でもなんだか抽象的。

もっとしっかりと日本社会をどうしていけるのか、

自分に出来ることを考えたいと思っていたら、

この本がちょうど流行っていたので流れで読みました。

 

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色々、影響する部分が多い本でした。

私が感化された部分を引用しながらこの本で学んだことを綴ります。

 

  目次

  1. 量産化され規格化された日本人達
  2. 幸せが規格化された日本人達
  3. 欧米を崇拝して、アジアを馬鹿にする日本人達
  4. 結局、何をしなくてはいけないのか

 

  • 量産化され規格化された日本人達

高度経済成長において、大量生産大量消費を行い、経済を復興させることでした。

その為に必要なのは、大量生産を効率よく出来る人間を作ること。

その為には人間がある程度の基準で、スキルとスタンドを整えることだった。

物質的には豊かになっていた行動経済成長の時代において、.....

機会親和性が低く、代替性の高い人類を生産する仕組みだったからです。

代替性の高いモノは機会がやってくれる時代に変わっている今、

この政策はむしろ日本の生産性を低くしていく。

そして、イノベーションは日本から起こらない。

複雑性の高い価値を認めなければ、社会への価値を深く理解することは難しい。

今の日本は規格外のものを嫌う傾向にあります。

同じ物を同じようにできる人間が会社でも学校でも求められる。

新しいことをやろうとすると疎まれる。

ただ新しい価値、複雑性の高いものをしっかり評価できる社会にならなくては

この国は変わらない。

 

  • 幸せが規格化された日本人達

マスメディアによる価値観の統一やトレンディードラマによる人生のサンプルの流布のせいで、日本人が目指す人生像がとても画一的な凝り固まったものになってしまいました。

いまインスタを開くと、同じような写真がならんでいるのも

幸せってこういう物だ見たいな一種の押しつけから始まっている気がします。

幸せが規格化され、そこから外れてしまうと「幸せじゃない人」になって

なんだか惨めみたいな。

大学生の就活も、個人的には別にしなくても良いと思う。

ただ、所謂良い企業に入らないと、負け組と見なされ、惨めな気持ちになってしまう。

本当に自分のしたいことを考えるのではなく、

多くの人が「幸せに見える為にはどうすべきか」で自分の行動を考える。

そんな規格化された幸せを追い求めていては、日本でイノベーションはおきない。

 

  • 欧米を崇拝して、アジアを馬鹿にする日本人達

日本人はアジアの中で日本が一番トップだと思っている気質があるのが、

前から不気味だと思ってました。

アメリカとヨーロッパ諸国の違いも理解していないが、

なぜか「欧米」が時代の先端で世界の中心だと思っている人がこの国には多い。

むかし、「zero to one」という本のなかで、

イノベーションとイミテーションの違いを説明していたけど、

今の日本は結局アメリカと、ヨーロッパ諸国の色んなところをイミテーションして

アジアの中でトップだと思っているだけ。

そして、他のアジア諸国をあまり見ていない。

実際、台湾や香港の地下鉄は日本の地下鉄より全然未来的だ。

 

結局概念が違う「欧米」の真似っこではなく、アジアの概念をもっと大切にし、

アジアの他諸国から学び、協力することが大切だと思う。

 

  • 結局、何をしなくてはいけないのか

この本から学んだことはたっくさんあったけど、

結局は日本人の高度経済成長時代の意識をアップデートしていく必要が在るのだと思う。規格にはまった仕事や、夢を追い求めていく人生ではなく、

個人が自分なりの価値を見つけることが大切だという意識を植え付けることが

この国を再興する第一歩なのではないのかなと思う。

そして、決められた道を歩く人生ではなく、

リスクをとり、クリエイティブな発想を続け、社会の本質を理解する。

それが、AIと共存し、日本を再興させ、世界のパイを取ることに繋がるのだと思う。

 

この本でも最後の方でこんなことが書いてあります。

「ポジションを取れ。とにかくやってみろ」ということです。ポジションを取って、手を動かすことによって、人生の時間に対するコミットが異常に高くなっていきます。

私も考えているだけではダメで、今から、出来ることはすぐにやっていくこと。

この本はそんなことも教えてくれました。