「お金2.0」新しい価値観から人生を考える
「お金の勉強をしたい。」
そんな思いはありつつも
何をどう学んだら良いのか分からない状態です。
私がイメージするお金って
例えばコンビニでおにぎりを買う為に必要な物で、
最低限の衣食住を確保する為に持っているものに過ぎない。
でも、お金の概念ってもはやそんな範囲にとどまらないことは何となくわかる。
銀行に預けているお金達は
顔も知らない銀行員さん達が勝手に運用していて
実際はどこにあるのかも分からないし、
投資家さん達は口をそろえて「お金がお金を稼いでくれる」って言っている。
ざっくりは分かるけど、詳細はよく分からないんだよね。
しかも最近は仮想通過たるものが話題をあつめていて、何のこっちゃ状態。。。
でも、世の中のシステムって
知っている人間が得をして、
知らないと永遠に損していることにも気がつかないようになっている
ことは知っている。
だからお金の知識を増やしたいなーと何となく思っていたら
お金ってタイトルについている本が
本屋さんでも一番売れそうなところに置かれて、
中刷り広告バンバン出していたので、読むことにしました。
正直もっとお金のこと、ビットコインのこと、経済学的な
お金を儲け方的なhow to本だと勝手に思ってましたが、
どちらかというと、
既存の経済というか、社会の概念が変わっていく中で、
私たちが何に価値を見いだすのか、
資本主義経済の中で“絶対王者”だったお金が存在感を薄めてく中で
私たちの生活や人生はどう変わるのか、
みたいなもっと壮大な話でした。
考えることが多かったので、ざっくり考察を書きます。
- 資本主義経済の限界「資本主義はベストな概念ではなく、ベターな概念だ」
大学時代、哲学の授業で教授はこんなことを言っていました。
資本主義経済の危険性を指摘する人はマルクスを代表とし様々いた訳です。
だけど、既存する概念、例えば資本主義の反対とされる社会主義が
資本主義よりベターだった訳ではなかったので
現存の世界では先進国の多くが資本主義を導入しているに過ぎない。
よりベターなものが発生すれば、既存の概念は変わることは可能ということ。
- 新しい概念「価値主義」
多くの企業が最近CSR活動をしているのもこの流れの一貫だと思う。
元来お金儲けが目的の株式会社だが、今はそれだけでは滅びる時代。
また、ブラック企業みたいに労働力を搾取し続ける企業は、
資本主義概念からすればある意味正しいけど、
今の時代はたたきつぶされるということ。
ネットが広がり、道徳的に正しいことをしているか、
していないかが簡単にばれてしまう時代。
人間が本質的に正しいと判断する“価値”がより評価され、
お金以外の報酬を得られるシステムがこれから作られていくのかもしれないです。
- 人生の選択肢
資本主義の中ではお金を稼げない人間はゴミです。
彼らは愛する人を守ることも出来ないし、
税金も少ししか払わないから国に貢献も出来ません。
しかし、お金をたくさん稼いでる人でもゴミみたいな人は存在します。
人に優しく出来なかったり、見下したり、騙したり。
本来そんな人間に価値は無いんです。
でもお金さえ稼げればいい暮らしが出来るのが今の世の中です。
でも仮に、お金を稼ぐ方法を知らなくても
困っている人を助けてあげたり、
悩んでる人の悩みを聞いて上げることで、“評価”という報酬を得て
社会地位を高めることが出来る時代が来るかもしれないです。
日本では人生の雛形が決まっていて、
大学4年生は一斉に就活を始め、新卒一括採用で企業に入る。
入りたい企業に入り、幸せに過ごせれば問題ないです。
でも、その雛形に入れなかった人間は道が閉されてしまうんです。
大企業に入れた人間は価値があって
有名企業に入れなったり、
はたまたフリーターになった人間に価値がないかというと
そうではない訳で。
(もちろん大企業に入ることは簡単じゃないことなんだけど。)
価値主義が広がれば、雛形からあぶれてしまった人が
別の選択域の中で社会生活を送ることができて
もっと自由なクリエイティブな生き方が広がるかもしれないです。
なんだか思ったことや考えたことをまとめるのは難しいけど、
社会の概念が変わろうとしている
面白い時代を過ごしていることが、なんだか嬉しいです。