LIFE REPORT

学んだこと、感じたことを綴っていきます。

銀河鉄道の父

小学生のころ教科書に載っていた宮沢賢治作「やまなし」の一説

クラムボンはわらつたよ。」
クラムボンはかぷかぷわらつたよ。」

の意味が分からなくて、きっと宮沢賢治って変な人なんだと思ってました。

しかもこの後、

クラムボンは死んだよ。」「クラムボンは殺されたよ。」って出てくるし。。

クラムボンって結局正体不明なんだ、、、

 

小学生のとき授業で「クラムボンは何だと思いますか?」っ考える授業があって

私の答えは大人受けを狙って

 

 

「太陽」

その心は

蟹さんが水の中過ごしていて

晴れている日はクラムボンはピカピカ光って水辺に反射されるし

雨の日はクラムボンは見えなくなってしまうから。

 

まぁまぁ担任に褒められた記憶が有ります。

 

 

 

クラムボンの正体もわかるのかなと思い、

読みました。

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第158回直木賞受賞作「銀河鉄道の父」

恥ずかしながら、宮沢賢治が質屋のお金持ちな家庭で育ったことを知りませんでした。「雨二モケズ」の有名な詩は

「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」の部分から

なんだか貧乏くさいと思っていて、

きっと貧しい暮らし故にこの詩を書いたのだと勝手に思っていました。

(ハズカシイ汗)

 

この本を読んで

裕福中ていで育ち、

いい歳をしても親からお金をせびっていてた人間だからこそ

農民の姿に感銘し

自分の本当にやりたいことがなかなか見つからず、もがいていたからこそ

「慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラツテイル」

という思いが出て

そして体もあまり強くないからこそ

雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ」

って願ったんだなーと。

そして、なにより

「東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ」

はお父さんへのリスペクトなんだと

解釈が大きくかわりました。

 

 

何事もそうだけど

人物でも物事の背景とかを知ることで

アウトプットされたモノだけから感じれることと

見方が変わってくるのだと本を読んで改めて思いました。

 

よく初対面の相手を見た目だけで判断してしまうことが

まだまだ有るのですが、

結構話して相手のことを理解すると

その人が変わって見えることって結構あるのと同じで、

本とか、映画とか、絵とか

作品を作った人のそのときの背景とか、人生をしることで

見方が変わってくるんだなーっと。

 

 

 

結局クラムボンの正体の答えは出てこなかったので、

ネットでもう少し調べてみます。